土地購入前の調査

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土地購入前の調査

土地を買うときの注意点は?「水道あり」でも引き込みの費用は誰が払うか

前の道路の本管から敷地の中へ水道管とガス管が引き込まれている断面の図

土地を買うときの注意点で、後から費用が増える一番大きな穴は水道とガスの引き込みです。管が敷地の中まで来ているか、来ていなければ工事は誰の負担かを、契約前に書面でもらう聞き方をまとめました。

こんな方へ: 資料の「水道あり」が、敷地までの管なのか分からない方 読むと分かること: 水道・ガスの引き込みで後から増える費用と、契約前に書面でもらう答えの中身

契約前に、上下水道とガスの管が敷地の中まで引き込まれているかを聞いてください。引き込まれていなければ、その工事を売主と買主のどちらが負担するかも聞きます。答えは口約束で済ませず、重要事項説明書か契約書に書いてもらってください。

土地を買うときの注意点はたくさんありますが、後から費用が増える穴で一番大きいのがここです。「前の道路に水道が来ています」と聞いて安心したのに、建築の打ち合わせで「引き込み工事が別に要ります」と言われる。これは珍しい話ではありません。

なぜ「前の道路に水道あり」では安心できないのか

道路の下を通る太い管(本管)と、そこから枝分かれして敷地に入る管は、持ち主が違います。水道では、枝分かれした先の管は原則として使う人の持ち物です。そのため管が敷地に来ていない土地では、新しく引き込む工事は買った人の負担になるのが普通です。

引き込みが無い土地では、道路を掘って本管から管を分ける工事が要ります。道路を掘るには道路の管理者の許可が要り、掘った後は舗装を元どおりに直します。この工事は建物の見積もりとは別に費用がかかり、道路の幅や距離で大きく変わります。

下水も同じ仕組みです。敷地の端に公共ます(下水を受け取る升)が無ければ、設置の申し込みと工事が要ります。下水道が通っていない地域では、浄化槽(敷地の中で汚れた水をきれいにする設備)を置く場所と費用が別に要ります。

ガスは、道路から敷地までの工事の負担の決まりが会社ごとに違います。前の道路に都市ガスの本管が無ければ、プロパンガスかオール電化を選ぶことになります。

重要事項説明書には、上下水道とガスの設備がどこまで整っているかを書く欄があります。これは法律で説明が義務づけられた項目です。整っていない場合は、整う見通しと、特別な負担があるかも書くことになっています。

ところが、この欄に「前面道路に本管あり」とだけ書かれ、敷地内の引き込みが書かれていないことがあります。本管が前にあることと、管が敷地に入っていることは別の話です。ここが空いたまま署名すると、後から費用が出た時に誰が持つかで揉める原因になります。

前の道路が私道だと何が困るのか

前の道路が個人の持ち物(私道)だと、道路を掘る工事に持ち主たちの了解が関わってきます。私道は、並んだ家の持ち主が少しずつ分けて持っていることがよくあります。持ち主が5人いれば、5人全員が相手になります。

2023年4月から、他人の土地に水道などの管を通す権利が民法に書かれました。ただし、前もって持ち主に目的や場所を知らせる必要があります。反対されたからといって、勝手に掘ることはできません。

水道の窓口によっては、今も持ち主の承諾書(掘ってよいという書面)を求めています。反対する人が一人でもいると、話し合いや裁判で決着がつくまで工事を進められません。その間は着工できず、住宅ローンのお金が出る日や今の住まいを出る日もずれていきます。

来週の契約までに答えを書面でもらう順番

おすすめは、今日のうちに仲介会社へメールで質問を送り、答えを重要事項説明書に書き込んでもらう方法です。メールなら質問と答えが残り、説明書に入れば契約の書類として手元に残ります。電話や立ち話で聞いた答えは、誰が何と言ったかを後から確かめられません。

  1. 今日、下の表の質問を仲介会社にメールで送る
  2. 同じメールで、重要事項説明書の下書きを契約の2〜3日前までに送ってもらうよう頼む
  3. 下書きが届いたら、上下水道とガスの欄にメールの答えと同じ内容が書かれているかを見比べる
  4. 前の道路が私道なら、承諾書がそろわない時の扱いを特約(契約に足す約束)に入れてもらう

下書きを当日初めて読むと、空いている欄に気づけません。事前にもらうのはそのためです。

聞くこと書面でほしい答え
水道敷地内の引き込みがあるか。あれば管の太さ
下水敷地内に公共ますがあるか。無ければ設置の手続きと負担
ガス前の道路に都市ガスの本管があるか。敷地内の引き込みがあるか
前の道路公道か私道か。私道なら持ち主の数と、掘る承諾書が取れるか
工事の負担引き込みが無い場合の工事と加入金を、売主と買主のどちらが持つか

加入金は、新しく水道を使い始める時に市区町村へ納めるお金です。呼び名やかかるかどうかは、地域によって違います。

私道で承諾書がまだ無いなら、「決めた日までに承諾書がそろわなければ、違約金なしで契約をやめられる」という特約を頼んでください。文言は仲介会社と詰め、不安があれば司法書士や弁護士に見てもらってください。

仲介会社の答えが「調べていません」なら、自分で水道と下水道の担当窓口へ行ってください。前の道路の本管の図面は、多くの窓口で見せてもらえます。敷地への引き込みの記録は売主の同意書が要ると言われることがあり、その時は仲介会社に頼みます。

契約前に現地へ行けるなら、敷地の中に水道メーターのふたと、下水のますのふたがあるかも見てください。どちらも無ければ引き込みが無い見込みが高いので、答えを必ず書面でもらいます。

「引き込みあり」でも費用が増えるのはどんな時か

一つ目は、水道の管が細い時です。古い家の跡地では、管の太さが13ミリのままのことがあります。家の中の2か所で同時に水を使うと、水の出が弱く感じやすい太さです。

太くするには道路を掘り直す工事が要り、地域によっては加入金の差額もかかります。「引き込みあり」の答えをもらったら、太さまで書いてもらってください。建てたい家にその太さで足りるかを、建築会社に聞いておくと安心です。

二つ目は、管が隣の土地を通っている時です。一つの土地を分けて売った場所では、自分の管が隣の敷地の下を通っていることがあります。逆に、隣の家の管が自分の敷地の下を通っていることもあります。

このままだと、建物の位置を決める時や将来の建て替えで揉める原因になります。管がどこを通っているかを、図面で示してもらってください。隣を通っている場合は、引き込み直しの工事と負担も先に聞いておきます。

答えがそろったかを確かめるには

重要事項説明の当日、次の4つが書面にあれば準備はできています。

  • 上下水道とガスの、敷地内の引き込みの「あり」「なし」
  • 水道の管の太さ
  • 引き込みが無い場合の工事を、売主と買主のどちらが負担するか
  • 前の道路が私道なら、承諾書の有無と、そろわない時の扱い

「確認中」「問題ないと思います」と書かれた欄が残っていたら、その場で署名しないでください。答えが出る日を聞き、書面で受け取ってから進めます。

参考・出典

この記事は一般的な情報です。個別の事情や判断については、専門家や関係する窓口へご確認ください。

この記事について

書いた人
イケルネ(個人事業・代表 石黒 文康)。AIが下書きし、公開前に機械の検査と別のAIによる事実・法的リスクの検査を通しています。
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出典の扱い
本文の数字や制度は、上の「参考・出典」のページを実際に開いて確かめたものだけを載せています。

買い手の側に立って、契約前に確かめるべき点を資料と一緒に整理します。

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